早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科
森戸研究室 オペレーションズリサーチ研究
 1. 森戸研を希望する人へ・スライド・研究室行事
 2. あるM2から見た森戸研究室(研究編・実態編)
 3. 卒業生の進路・OBからのメッセージ
森戸研究室での生活について紹介します.研究室選択をする学生の皆様の参考になればと思います.

卒業生の進路

 森戸研を卒業・修了した学生の主な就職先の一部をご紹介します.
 近年の実績を中心にリストアップしてあります.

電機・家電
  東芝
  日立製作所
  ソニー
  三菱電機
  日本電気
  古河電気工業
  富士通
  リコー
  キヤノン

自動車
  日産自動車
  本田技研工業

その他メーカー
  大日本印刷
  旭硝子
  ジョンソン・エンド・ジョンソン
  花王
  東レ
  セイコーウォッチ

鉄鋼・金属
  新日本製鐵
  住友金属工業

建設
  鹿島建設
商社
  三井物産

証券
  三菱UFJ証券

情報通信・システム
  NTTデータ
  新日鉄ソリューションズ
  東芝ソリューションズ
  日立システムアンドサービス
  キヤノンシステムソリューションズ
  楽天

鉄道・航空・観光
  日本航空
  JR東日本
  JR東海
  京浜急行
  トップツアー

シンクタンク・研究所
  三菱総合研究所
  野村総合研究所
  日本総合研究所
  鉄道総合技術研究所
  電力中央研究所

OBからのメッセージ

 森戸研から社会へと飛び立っていった方からのメッセージをご紹介します.(2005年WIA誌掲載分)
 森戸研での思い出やこれから森戸研を志す学生への思いを語っていただいております.

 風間正博(2003学部卒・2005修士了)
 半端な気持ちでは大変,真剣に取り組めば楽しい・・・楽な研究室に入りたいという気持ちなら不適だと思います.(他の研究室をそこまで知っていたわけではないですが)森戸研は通年のゼミだけでなくサブゼミも多く,先生の要求も高く,やる気がないと苦労すると思います.一方真剣に取り組むと先生の手厚いサポートのおかげで,研究の進み具合が非常に早くなります.こんなに面倒見の良い先生はいません.そもそもなんで大学もしくは大学院に行くのかと問うなら,後者の気持ちであると思うので森戸研をお勧めします.
 このようなことを言いながら以前私は前者の気持ちでした.森戸研に入って失敗したなと何度も思いました.しかしある時に「文句を言わせないくらいがんばってやる」と思って真剣に研究に取り組んだら,先生に素直に褒められ,また研究の面白さを感じることができました.それ以降は真剣に研究をして,国際学会などでも堂々と発表でき大きな自信に繋がりました.もう一度研究室を選ぶことができても,また森戸研を選ぶと思います.
 ちなみに多少忙しいとは思いますが,私は研究の合間にバンド,サーフィン,バイト,海外旅行もしました.行動力,時間管理ができればプライベートの時間も十分あります.もし社会にでて「あなたは大学でどんなことを学びましたか」と問われて,サークルなどの経験を言っても別にかまいませんが,4年もしくは6年間大学で勉強しているのですから,自信を持って「○○の研究をしてきました.そのことであればなんでも聞いてください」と言いたくありませんか?そしたら森戸研お勧めです.

 高橋寿夫(1986学部卒・1988修士了)
 私は,学部,マスターと3年間森戸研究室でお世話になりましたが,その間数理計画を専攻していました.学部時代は,組み合わせ最適化の典型的な問題である巡回セールスマン問題(TSP),マスター時代は,新しい線形計画法の解法として注目されていた内点法について研究(研究などと呼べる代物ではないのですが)をしていました.
 当時,ゼミは週1回で2週〜3週で自分の発表が回ってくるサイクル,そしてゼミ以外にもドクターの方が音頭をとっていた輪読,夜遅くまで議論を戦わせる夏合宿等,「森戸研は厳しい」という事前の評判通り,かなり勉強をした(させられた?)ように記憶しています.ただ,こうした勉強面だけでなく,研究室の仲間と楽しく過ごしたことも忘れられません.旅行にも一緒に行きました.修論,卒論締め切り直前の徹夜作業で最後の追い込みをするはずだったにも関わらず,結局,「えぞ菊」へラーメンを食べに行ったり,無駄話をして時間をつぶしてしまっていたことを懐かしく思い出します.一緒に過ごした先輩,後輩は,公私にわたった私の貴重な財産です.
 失敗も数多くありました.先生の居ぬまに研究室で友人とゲームを講じていたところ,熱中のあまり先生が後ろを通られるのすら気づかず,他メンバーから失笑をかったとか,M2の夏合宿で,前日の深酒のあまりゼミを二日酔いで途中退場した,といったこともありました.こうしたことも今では懐かしい思い出です.
 就職してからは,数理計画はもとより,ORに直接関連したような業務にはあまり携わっていません.しかしながら,何か困難な業務に携わるとき,「何が制約で,何を最適にすればいいのか」といった数理計画の基本的な考え方が無意識のうちにでてきます.「三つ子の魂百まで」ではないですが,若い当時に学んだことが,現在の私の発想の基礎となっているような気がしてなりません.

 宮崎裕介(2004学部卒)
 大学の講義では,経営に関する目標達成・問題解決を学び,特にシステムの基盤となる数理技術のオペレーションズリサーチを研究していました.卒業論文での研究内容は,生産スケジュールの構築とオペレーションズリサーチの手法の比較・評価です.自分にとってこの研究でとても大きなものを得たと思います.研究内容もそうですが,物事を仕上げる姿勢と目標を達成する喜びです.この経験は現在会社で行っている仕事でも大いに活かすことができます.会社の仕事では,達成することが当たり前,そして決して諦めてはならないというのが普通です.そのため研究室での経験は,会社の仕事に通じるものがあると思います.大学を卒業し,会社に入社した今,卒論で研究した姿勢,達成する喜びは,行き詰った仕事の中で思い出し,自分を勇気づけることがあります.
 これから同じ大学の卒業生たちが自分と同じ道を歩み,社会に旅立って行くことと思います.社会では,大学や研究室で学んだことは必ず活かすことができる場面があります.しかし在学中ではそのようなことを考えることがなく,学んでいる講義に対し実感が持てない学生も多いと思います.実際に自分もそう思ったことが何度かありました.しかし今では大学時代の経験がとても役に立っている自分がいます.皆さんにも必ず役に立つ場面があるので,勉学により一層励んでもらうと嬉しいです.